定例会0059

埼玉県蓮田市精神障害者当事者会「そよ風」 2019年度 第03回(通算第59回)定例会
≪スローガン≫『一人では心細いですね?大丈夫。みんなでハッピーになりましょう!』
【開催日時】2019年06月15日(土)、13:00~16:00
【開催場所】蓮田市図書館、和室
【今回の流れ】①「わかちあいについて」の読み合わせ(流れ・目的・ルールの確認)→②自己紹介→③今後の予定、報告・連絡・相談→④わかちあい
※随時、休憩をとりましょう。

①「わかちあいについて」の読み合わせ

②自己紹介(名前もしくはハンドルネームと、近況報告) ☆参加者4名

③今後の予定、報告・連絡・相談
〇2019年06月20日(木)~23日(日)はすの実作業所作品展(10:00~16:00(最終日15:00))。
〇2019年07月01日(月)自治体要請キャラバン。市役所1F、ロビー集合。3Fにて。10:00~11:30。
〇2019年07月05日(金)~08日(月)蓮田太陽の里大地作品展(11:00~15:00(喫茶風のみ16:00))。
☆2019年07月20日(土)「そよ風」定例会開催予定(13:00~16:00、図書館、和室)。
〇2019年07月26日(金)~29日(月)「あの日のオルガン」蓮田市上映会。
☆2019年07月27日(金)みんなで心を語ろう in MINT(宮代町、13:30~15:30)。
☆2019年08月17日(土)「そよ風」定例会開催予定(13:00~16:00、図書館、和室)。
〇2019年10月12日(土)蓮田市障がい者団体連絡協議会(蓮障連)の学習会(10:00~12:00)。
←2019年08月24日(土)から変更。
〇2019年12月08日(日)障害者週間&身障福祉会50周年記念&障害者演芸大会(14:00~)。

★4・5月に皆さんにうかがった蓮田市に望むことのうち、緊急性・重要性のあるものを下記のようにまとめて、6月8日(土)の蓮田市障がい者団体連絡協議会(蓮障連)の定例会に提出し、市への要望書に盛り込んで頂くこととなりました。

★蓮田市への要望
【医療費の問題について】
精神障害者保健福祉手帳2級保持者を『重度心身障害者医療費助成制度』の対象として下さい。精神障害者の生活は、経済的に厳しく、生活困窮者と言えます。福利厚生と縁遠くなる精神障害者は精神科の他の科にかかることも多いです。
【集う場について】
地域活動支援センターが社会参加の為の訓練の場所となっていますが、蓮田市内には地域活動支援センターがございません。埼玉県内23市町村において「市町村ごとの協議の場」が設置済みで、地域自立支援協議会を活用して、保健所毎の協議の場と市町村ごとの協議の場の連携が重要とされています。しかし、実際は保健所のある市町村の福祉が充実して、蓮田市は保健所のある幸手市を頼っているように思われます。相談者の人数に対して、精神保健福祉士の人数が少ないため、地域活動支援センターや相談支援事業所を早めに予約して利用しています。そもそも遠隔地にあるサービスを利用できない精神障害者が多々存在しています。
私たちは駅から近く、定期的に集まれる場所を求めています。現在は公共施設予約システムで、毎月第3土曜日に蓮田市図書館の2階の和室で定例会を行っています。予約が取れない時がまれにございます。できれば安定的に図書館を利用させて頂けないでしょうか?そうすれば参加がより容易になります。そのための便宜を図って下さい。
【障害者の障害の程度について】
障害に重い軽いはございません。障害を抱えた人は皆、その障害に苦しんでいます。障害の程度の差はございますが、その人にはその人なりの苦しみがございます。福祉制度を利用するために「級」があるのは仕方ないと思います。しかし、健常者が障害者の障害を重い軽いというのはおかしいです。障害者の中には、自分の障害を軽く扱われ、それを苦にしている方もいらっしゃいます。以後、慎んで下さい。

④わかちあい
☆みんなでハッピーになれるよう、様々なことを一緒にわかちあいましょう。
☆今回のファシリテーターは「モアイ」さんです。わかちあいのテーマを1つ挙げさせて下さい。「今後、そよ風の会員がピアサポーターとなっていくには、どのようなことを学ぶべきか。」
≪目標≫精神障害者やその家族・親族が偏見や差別を受けることなく、精神障害者が自立(自律)できる地域社会を築く為に、情報を確実に得られるよう、互いに支え合い、助け合う場を確保する。
互いに支え合い、助け合うには各会員の資質を高めることが必要となるでしょう。そのためのワークとして、今までに「はじめの一歩」、「アサーション」をやりました。今回は「バウンダリー」を学びましょう。これから「自助・共助・公助」が大切になります。そのうちの「共助」を私たちはしようとしていますが、その際、自分と相手にバウンダリーを意識しないと、自分や相手を大切にできないからです。
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バウンダリー(boundary:境界・限度)とは、『私』と『他者(『私』でない人)』の境界・限度のことで、お互いの境界・限度を尊重し、守るものであります。人とともに生きていく上では、「相手を大切にすること」と「私を大切にすること」の両方を尊重したいけれども、その間には葛藤が生じるものです。特に人にかかわる仕事をする対人援助は、ときにどこまでかかわるべきなのか、踏み込むべきなのか悩むことがあります。私は私、あなたはあなた、たとえ専門家とはいえ、これ以上踏み込んでほしくないと思っている目には見えない、もしくは意識していないバウンダリーが誰にでもあるものです。それは支援者自身にもあります。色々なバウンダリーがあります。
○友情関係のバウンダリー:知りあいであれば、信頼する。親密な個人的関係。どちらも権力や権限を相手に対してもたない。
○同僚のバウンダリー:同僚または同じ専門的領域の人。スーパーバイザーや、権力を持つ人を含むかもしれない。対等な立場の人を含むかもしれない。あなたが相手に対して力を持つ人を含むかもしれない。関係性の中で誰が力を持っているかを考えることが重要。
○クライアントのバウンダリー:当事者とスタッフ間。この関係においては、スタッフが通常力を持つ(関係による)。多くの専門的職業が、この種の関係性において適切なこと、不適切なことの指針となる、倫理規定を持つ。
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例1.一番、バウンダリーのない状態を説明しやすいのは、相手の飲み物があったとして、それを自分の物のように飲んでしまうような状態です。皆さんはそういうことはしないですよね。それと同じように、相手がいる時はバウンダリーを意識することが大切です。
例2.当事者会の場で、互いの連絡先の交換を行うことは自由です(原則として、認めてはいません)が、連絡を取り合う際にバウンダリーを意識しないと、過度な共感や自己開示をしてしまい、その結果、相手との連絡を後悔するようになってしまうということが結構あります。

問1.あなたが共助したい相手に連絡先の交換を求められたらどう答えますか?連絡先の交換をすることは避ける決まりになっているとします。
問2.あなたが共助したい相手にあなたの病院・病歴・薬・服薬状況を教えて欲しいと言われたら、どうしますか?言われた時の相手の状態やタイミングを考慮して考えて下さい。
問3.あなたが共助したい相手のバウンダリーが高く、「自分に関わらないで欲しい」とか、「介入しないで欲しい」と言われたら、あなたはどうしますか?実際のアウトリーチでは一番予想されるケースと思われます。